感想文をすべきかどうか悩みましたが、既婚者で同じFIREを目指す者としては読んだ感想はブログのどこかメモ書きで残したいと思い、やっぱり少し書いてみました。
やることは同じ
FIREを目指すところではざっくりとやられていることは
- 入金力の稼ぐ力 給料アップ
- 支出を抑える 節約
資産形成期では副業にはあまり手を入れていないようでした。その代わり入金力としてサラリー(給料)を増やすことに専念されています。平均年収とタイトルでは書かれていますが元々はそこそこハードな残業・休日出勤などで、手取り収入から相当年収はあります。さらに妻の収入が低かったので転職をし、手取り500万円程度の転職に成功しています。これは年収にすると650~700万程度、かなり条件がよい様です。つまり合計で年間手取り10百万円程度を確保されていることになります。いわゆるパワーカップルですね。
戦略としてはこの年間手取りから6~7割程度フルインベストします。つまり月にして50~60万円程度投資する形です。(ちなみに主な投資対象はオルカン・eMAXIS Slim 全世界株式の様です)
結果論ですが、これで年利10%~20%程度の利回り成績が出たので10年足らずで1億円の大台に載せることになりました。
一見簡単な感じもしますが、タイミングを合わせれないと短期間の資産形成はすんなりといきません。またいうまでもなく、市場次第です。
子供がいない間にしっかり稼ぐ
まずは子供がいない間にしっかり稼いで投資することになります。子供が出来る、居るでは2馬力は停滞します。
出産すると当然片方は収入が落ちます。1年~1年半程度は現役時より半分程度に減ります。高収入では保育費は高くなるディメリットもあります。(3歳からは無償)
また実際子を持つものとして個人的な思いですが、子供がいると両人ともバリバリと働くわけにはいきません。幼少期の機会は本当に短いですし、家族の時間を作るための早期リタイヤが本末転倒になりかねません。結果として労働時間が減ることになりますので収入も両人が現役時より減ることになります。
資産形成は短期決戦
とにかく株式市場が上昇期では、資産の上昇推移は目に見はるものがあります。21年度はS&P500は26%も上昇しました。億程度あれば、一年で二千万円も増えることもあります。
若くてFIREにはよくありますが、上昇期に入金力のタイミングが合わさると株式のボラティリティはすばらしい結果を出してくれます。
平均的な所得では給料アップは、残業や出向手当等々で給料を増やしたりすることになります。心身に負担がでますので継続することは健康にリスクがあります。(そうと言ってもFIREに関わらず、仕事は辛いものですが…)
市場が低迷すると資産形成は鈍化しますので、長期戦では体力との兼ね合いもでてきます。実際著者は(過労?)今は通院してるなど、必ずしも稼ぐのは順調とは行かない様子もうかがえます。
また市場の低迷で引退が先送りとなると、上記の「子供」の有無の決断が迫られます。しかも子供を出産してからフルインベストすることにも抵抗が出てくる場合もあります。
高所得者などは元々の給料のポテンシャルが高い方であれば、あまり問題とならない場合もありますが子供に残せるお金は大丈夫か、と疑念が出る可能性もあるかと思います。
夫婦の価値観のすり合わせ
すり合わせと書きましたが、価値観の認識というべきでしょうか?お互いの趣味や行動、判断基準など違うのは当たり前ですが、そこをあえて理解しあうのはなかなかできないことだと思いました。
当たり前と書きましたが、私もやはり相手方に理解に苦しむのは大いにあります。(笑)これは家族や夫婦では仕方なしと思ってますが、職場や仕事ではそうとはできませんよね?そこが歯車が合わない障害があったのかもしれません。
支出を抑える認識、しっかり稼いで早くに引退したい認識合わせはできたので給料をフルインベストすることに理解してもらえたものと思いますが、この辺りは気になるところです。なかなか投資を理解してもらうことは難しいですからね(笑
もともとはFIREに限らず実家の近く地方に住みたい、家族の時間を作りたい目標だったとのことですが、このような方法はちょっと極端かとも思います。実家近くで負担のない仕事をやることも選択できたとも思いますので。
より良い方向へ資産が増えたことで結果FIREといったところでしょう。
夫婦で早期リタイヤを検討して手にされる方はこの「平均年収・子供もいるよ」では、FIREの可能性はよくこの過程を確認する必要があります。普段から高所得なパワーカップルであれば、元々の収入力で色々な障害を越えることはできるかと思いますが、平均的な給料では子供がいない間に「稼ぐと投資」をしっかり実行することを認識し合うことです。
また市場の低迷で引退が先送りなって残念な状況になる場合もありますが路頭に迷うことではありませんので、FIRE達成が長引いても夫婦間がこじれない様にフォローし合うことでしょうか(汗
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