毎月超高配当のJEPIの株価と配当状況をウォッチしています。
JEPIについて詳細は過去の記事を参考に、または他サイトの方が優秀な解説が多いと思いますのでご確認下さい。
現時点の立ち位置
現時点のJEPIと構成銘柄のベースとなっているS&P500との対比です。2020年、JEPIの登場からの推移です。
2020/5/21 | 2023/3/22 | 増減率 | |
S&P | 2,948 | 3,937 | +33.5% |
JEPI | 49.93 | 52.79 | +5.7% |
基準価格については圧倒的にS&Pが凌駕しています。22年からFRB利上げによる軟調(下落)の時期になりますが、それでもJEPIの開始当初より+33%も上がっています。
一方JEPIはわずか+5.7%。しかしこちらはインカムゲインが目当てですからこの間の配当額を確認します。
2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 合計 | |
年配当額($) | 3.22974 | 4.16126 | 6.36214 | 0.85507 | 14.60821 |
配当で+28% 税を差し引くと約+20%となります。
総資産ではS&Pのキャピタルゲイン分は超えられません。両方とも長く保有しつづけるものだと思いますが、S&Pが軟調になるとJEPIがどこまで下落するかで保有し続ける判断をするところかと思います。
レンジ相場ではどうか?
S&Pの株価が上下するレンジ相場となれば、JEPIはどのような動きになるでしょうか?
2022/5/25 | 2023/3/23 | 増減 | |
S&P | 3978 | 3977 | 0% |
JEPI | 57.06 | 53.08 | ▼7% |
よく見るとお分かりですが、JEPIの下落時はS&Pと同じように追随するのですが、上昇局面では一呼吸置くように上昇を追随しなくなるのがよくわからないです。この間にコールオプションか何か働いてるかもしれませんが、上昇は限定的、下降は同じであれば下がり続けてしまうので結果的にやはりS&Pのパフォーマンスには負けてしまいます。
一方、たとえば最高の高値から下落したらどう変動しているかみてみましょう。
下落は同じような動きをしますが、S&Pの下落より落ち込むことはありませんでした。S&Pが最大▼25%も落ち込んでもJEPIは▼20%程度となっています。
とは言え、これも今回限りかもしれませんしS&Pが上昇局面になるとやはり追い越されそうなのは否めません。
下落時はS&Pよりマイルドになるかもしれませんが、下落することには変わらずS&Pが強く上昇すると追随は限定的なのは覚えておいた方がよいと思います。(一番最初の3年間のグラフがよい例)
毎年の配当は?
JEPIは20年5月から登場しましたので、23年5月まで3年間の配当額を確認してみましょう。23年5月はまだ未来ですが、仮定として2月までの配当額($0.41)と同じと想定してみます。株価は登場時の$50/1株として3年後(23年度)では変わらずとしてみましょう。
2021年 | 2022年 | 2023年(仮定) | |
配当$ | 4.85 | 4.96 | 6.03 |
利回り | 9.7% | 9.9% | 12% |
かなりの利回りが出ていることがわかります。
この間のS&Pの増減率を見てみましょう。
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
基準価格 | 4127 | 3927 | 3948 |
増減 | +40% | ▼5% | +0.5% |
S&Pに対して21年から毎年一部取り崩し(4%など)を行うと、以後S&Pはアップサイドが無くなりますので苦しい展開となります。しかし、20年から21年で40%も上昇していたことを考慮すると、例え取り崩しをしていても資産額は余裕があるはずです。
S&Pとインカム中心のJEPIを比べるのは資産運用としては異なりますので参考にならないかと思いますが、JEPIのインカムはまだまだ強いものだと確認できます。
株価のアップサイドは限定的なので、元本が今後どれぐらい維持できるか気になるところです。また下値を更新し続けた場合の配当額が減るかどうかも気になります。
JEPIはFIRE生活での一部ポートフォリオに組み込む候補です。今のところ登場以来からは株価はまだ上で、尚且つ10%前後(税抜き前)の配当を出し続けている結果は検討に値しますね。以後も期待してウォッチしていきます。
コメントを残す