高配当投資の心構え

連日の米国株価下落に対してインデックス指数に投資している方は不安視されているかもしれません。

不安視されだしたS&P500インデックス投資

S&P500指数に連動するインデックス指数では、時価総額20%がおおよそGAFAMのgoogle含むメガテックが占めていますので、今回の決算でGoogleはじめApple以外は株価を大きく下げる結果となりました。今後はこれら急成長した大型銘柄が今後も従来の成長を期待するのは少し難しいと思えます。そうすると、今はインデックス投資は成長万能ということに疑問符がついた方も多いかと思います。

VOO(バンガード・S&P500ETF)の年利リターン

何分いままで年換算利回り12%、直近3年は20~30%という驚異の成長をしてきましたが、この恩恵が無くなるわけですし、さらに大型テック銘柄の下落で株価は下に行くのではないかと不安になるかと思います。

そこで近年、高配当貴族指数に連動する投資信託り(Tracers S&P500配当貴族インデックス)が登場した、実直な高配当銘柄に投資することに人気が出てきています。急成長はありませんが、堅実な業績で利回りの上昇下での株価の下落はあまりなく、安定した配当を享受できるのは魅力的です。

しかしながら高配当投資は難しい面もあるとも思えます。

経験が必要な高配当投資

高配当投資が難しいと思える面は複数あります。

  1. 株価のタイミングを図る
  2. 業績イメージを持つ
  3. 配当継続を確認する
  4. ある程度の投資歴

株価と購入タイミング

インデックス投資が初心者に適切なのは長期で保有すると結果として株価は右肩上がりになるので、とくに業績を確認したり、投資タイミング図ることは不要なのでひたすら買い続けるだけになります。

ところが高配当とよばれる企業はある程度売上・利益が高止まりして、成長が鈍化している企業が大抵です。今後株価は買われ続けるというわけではないので株価は右肩上がりというわけにはいきません。

そうすると下落局面から以後、株価が戻らない可能性もあります。

つまりは基本的には株価が下値である場合に買っていく、タイミングが必要になります。通期、通年より割り高になっている場合購入すると今後下落して含み損になる場合があります。

業績イメージを持つこと

企業が今後も業績は安定しているか、マクロ経済で買い時はいつか検討する必要があります。

業績の方はいうまでもなく、売上や利益が年々減っていないか、業種として衰退することはないか確認することです。

マクロ経済とは世の景気方向はどのような状況か、ということです。これは一概に景気か不景気かというわけではなく、経済が活発の時には成長株が買われやすい状況で高配当銘柄は売られる場合もあります。また昨今のような景気後退が迫る状況では業績が安定している高配当な企業は買われる場合もあります。ただし、景気後退で見通しが悪いと思われている企業は売られている場合もあります。その企業の今の株価のポジションをよく確認する必要があります。

配当継続を確認する

基本的に毎年配当を前年同以上配当している企業が選定条件です。配当は業績で上下しますが、業績が安定していると配当に変動はありませんし、毎年増配しているところであれば選定対象です。

ただし、毎年業績をしっかり伸ばしている企業は株価が割高で配当利回りが低いところでもあります。その辺り購入するに値するか検討する必要があります。今は見送っても、決算ミスなどで急に売られる場合もあります。上記の業績イメージが問題ない企業とすると、その辺りを買い時と判断できる場合もあります。

また例え減配している場合では株価は下落するので、今後は良くなり以後配当が増額されるとイメージが持てる場合は割安で購入できる機会でもあります。

この辺りは購入していくには難易度があると思いますので、減配している企業はまずは避ける方針でも問題ありません。

投資歴の必要性

上記3つの必要性は、いきなり見て着くものでもありません。投資初心者と経験者では企業の業績と株価のイメージがまず違います。株価に法則性があるわけではないので、投資はなかなか難しいものがあります。これを補うのは投資して身に着けていく他ありません。

まずは自分で情報を集めて購入し、今の株価の立ち位置からどのように推移していくか見ていくことになります。思った通りに動く場合もありますし、そうでない場合もあります。

「そうでない場合」が良い経験となります。なぜそのようになったかとわかると、今度後はそのようなリスクを検討しなければなりません。

経験あってこそ、売り買い時、購入・売却金額、投資の継続性が必然的に身に着くものとなります。

少し、ザックリ書いてしまいましたが、今後は具体的に企業情報の見方、購入の検討の仕方をお伝えしていこうと思います。

(上級者の方はお手柔らかにお願いします・笑)

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