【節税】リタイヤ後の最適な税負担を考える

リタイヤ後でも生活する上で、生活費(変動費)や固定費など必要な負担は免れないですが、もう一方で税、社会保険費(健康保険・年金)も負担は必要です。

今回は前回から気になる税、および社会保険の負担を確認していきましょう。

(ここでは早期リタイヤ前提で、年金生活の場合を除きます。)

確認しておきたいポイントは以下3点です。

  • 住民税
  • 国民健康保険の負担額
  • 株式売買、配当などの税負担

住民税

住民税には2つあります。均等割りと所得割りです。

双方自治体により額に違いがあります。

均等割りは全ての住民に一律で課す税金です。
これはおおよそ、5,000円/年程度+控除となります。

所得割は名の通り、課税所得から10%程度+控除があります。

ただ、リタイヤ後は基本無職(所得なし)が前提ですよね??
つまりは非課税となるかどうか確認しておきたいです。

住民税の非課税条件

非課税の条件は「生活保護」「障害者の寡夫」の条件以外は
所得額に決定されます。
この設定額は自治体によります。例えば東京都では(令和2年~)

〇課税所得が45万円以下(控除対象配偶者または扶養親族がいない場合)

であれば均等割り、所得割りが非課税となります。この額を非課税限度額と言います。

この額については基礎控除と重なります。令和2年以降の基礎控除は48万円です。つまりはこれを差し引くと課税対象額がなくなるというわけですね。

(ここでいう課税所得は給料所得控除後の額と言った方が正しいですかね)

国税庁より令和2年度の所得に対して控除額

では総所得でどれぐらいから非課税になるかというと、給料所得の最低控除額は55万円です。

国税局から給料所得の控除額

つまり(非課税限度額45万円+所得控除額55万円)が控除額なので、

所得額100万円であれば住民税は非課税になります。

ただし、これは給料の所得の場合です!

給料所得では100万円までは非課税となりますが、たとえば配当所得ではどのようになるのでしょうか?

配当金生活の場合の税負担

ここでリタイヤ後に考えられるのは一つに配当金生活です。

上記の給料所得とは違い、給料控除がありません。

基本は基礎控除に+社会保険料(健康保険+年金)の控除です。

まずは分かりやすく社会保険料の控除をなしとして、給料所得と配当所得で見比べてみましょう。(単位は万円)

年収基礎控除給料控除配当控除住民税
給料収入所得100485500
配当収入所得1004803.052.65
住民税は「東京都」の場合

やはり配当収入では給料収入と異なり、税の支払いが発生しますね。(不労所得の所以でしょうが…)

配当控除

さて、ここで「配当控除」というものが出てきました。

住民税に対して、配当額(控除前)から2.8%が控除となります。

ただし外国株は対象外です。(悲報w)

またこの控除は必ず総合課税でなければなりません。

源泉徴収と比較

次に総合課税に対して源泉徴収の申告不要の場合と比べてみましょう。

配当収入基礎控除給料控除配当控除住民税
総合課税1004803.052.65
源泉徴収100
5

総合課税では、所得200万円弱まで一律5%なので所得が低いうちは総合課税の方が有利になります。

ただ、気になるのが国民健康保険の負担額です。総合課税では所得を申告しているので、所得に応じて国民健康保険も変動します。

配当収入国民健康保険料
総合課税10013.0
源泉徴収1001.8

おっと、総合課税では強烈にあがりましたね!

ちなみに給料所得ではここまで保険料はあがりません。この保険料も配当金だけでは基礎控除ぐらいしかないからです。

次にここで所得税も算出してみます。今回は社会保険費の控除も入れてみます。

配当収入基礎控除国民年金控除国民健康保険控除所得税
総合課税1004819.813.00.96
源泉徴収100
15.3

総合課税がだいぶ税額が低いです。

これはが多くの控除と、所得税率が5%しかないからです。

これより総合課税と源泉徴収とで税と国民健康保険費との合計を並べてみましょう。

配当収入所得税住民税国民健康保険合計
総合課税1000.96013.013.96
源泉徴収10015.351.822.1

総合課税が有利?

これはちょっと驚きましたが、所得があると社会保険費が上がるので、所得無しで源泉徴収の方が有利かとおもってましたが、

総合課税の方が良い結果となりそうです。

さらに所得があれば、寄付控除(ふるさと納税)、外国税控除が使えます。(両方とも所得がないと控除にならないものです)

特に外国株で配当控除がない場合は外国勢控除はありがたい(笑)

配当300万での税負担比較

もっとも100万円/年での配当生活はあり得ないので、もう少し増やしてみましょう。以下は300万円/年での比較です。

配当収入所得税住民税国民健康保険合計
総合課税30010.111.533.054.6
源泉徴収30045.94.51.852.2

むむ、収入が増えてると差は拮抗しそうです。

ただ、今回の試算はこの筆者がネット情報で一方的に出してみたものです。ケースにより間違いはあるかと思います。

(国民健康保険はここまで高くないのでは、とも思ってます)

ただ収入が増えてくると、総合課税と源泉徴収とどちらが良いか難しいところですかね?


以上、長々と最後は配当だけの生活として税を見てきましたが、しかしながら、配当だけの生活はよほど資産が大きくない限り可能性は低いとも思います。

リタイヤ後は例えば、一定の「事業」(例えばブログなど)で収入を得ている場合もあるかとおもいます。

その場合ですと「青色申告」をする場合もありますし、さらに家族が居られる場合では扶養関係でまた複雑になります。

税負担の検討は、結局リタイヤ時の生活収入のあり方で検討するしかないでしょうね。

リタイヤまでの時間は十分に?あるかと思いますので、じっくり検討もできるかと思います。

当ブログでは、今後も様々なケースを考えていきたいと思います。

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